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Transcript for DIVVY/dual.symposium.00 [intro]
| Time | Content |
|---|---|
| 00:06 → 00:11 |
こんにちは。今日は日曜日の午後にお集まりいただき、大変ありがとうございます。 |
| 00:12 → 00:16 |
私はICCの研究員を務めています、ドミニク・チェンといいます。 |
| 00:17 → 00:25 |
今日のオープン・サロンは「アートのオープン・ソース化は可能か?」という題で、 |
| 00:26 → 00:35 |
今から3時間、午後5時あたりに閉会する予定で進めたいと思います。 |
| 00:38 → 00:42 |
今回のパネリストの方たちをご紹介させていただきます。 |
| 00:43 → 00:47 |
まず私の左手から、山形浩生さんです。 |
| 00:59 → 01:06 |
山形さんはオープン・ソース、フリーカルチャー、クリエイティブ・コモンズといった領域に関する多くの著作の翻訳をてがけておられ、 |
| 01:07 → 01:11 |
またご自身もウェブ上で評論活動をされています。 |
| 01:13 → 01:17 |
そして山形さんの左側が、アーティストの椿昇さんです。 |
| 01:23 → 01:36 |
椿さんは、80年代から国際的な現代美術家として、多くの展示会やビエンナーレなどで作品を発表されております。 |
| 01:39 → 01:43 |
椿さんの左側にいらっしゃるのが、楠見清さんです。 |
| 01:55 → 02:06 |
楠見さんは、楠見清という本名でよく知られているというよりは、色々な変名を使って90年代に活躍されていて、 |
| 02:08 → 02:14 |
「美術手帖」という現代美術の雑誌の編集長を務めておられました。 |
| 02:15 → 02:19 |
今はフリーランスのアート・ストラテジストということで、 |
| 02:20 → 02:28 |
あらゆるアーティストに理論という名の武器を提供するという活動をされています。 |
| 02:30 → 02:47 |
ドクターBT(美術手帖)、時にはドクターGD(芸術道場)など色々な変名を使って、美術批評に活力を与えている仕事をされています。 |
| 02:51 → 02:55 |
楠見さんの左にいらっしゃるのが、アーティストの遠藤拓巳さんです。 |
| 03:01 → 03:07 |
遠藤さんの作品は、現在ICCの4階ロビーの「Rondo」というインスタレーション、 |
| 03:08 → 03:18 |
プロジェクト《Phonethica》の言語間の接続をビジュライズするというインスタレーションを展示されているのですが、 |
| 03:20 → 03:32 |
今回このプロジェクトの関連展示にも新作を出展していただいているので、また後ほどご紹介があると思います。 |
| 03:34 → 03:43 |
この5名で3時間に渡って、色々な可能性や問題について話していこうと思うのですが、その前に |
| 03:44 → 03:55 |
今回の企画の実現に多大なご協力をいただきましたMozillaJapanの理事長である滝田佐登子さんに |
| 03:56 → 03:59 |
ご挨拶の言葉をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 |
| 04:05 → 04:06 |
皆さんこんにちは。 |
| 04:07 → 04:13 |
いまご紹介に預かりましたMozilla Japanの代表理事をしております、滝田佐登子と申します。 |
| 04:14 → 04:16 |
「何でここでMoziila Japanなのだ」ということで、 |
| 04:17 → 04:21 |
少しお時間をいただきまして、お話をさせていただきたいと思います。 |
| 04:22 → 04:30 |
今回、この「アートのオープン・ソース化は可能か」という企画でお話をいただきまして、 |
| 04:31 → 04:45 |
実を言いますと、オープン・ソースという言葉は、ソフトウェア開発の部分で言われている手法であったり、言葉であるのですが、 |
| 04:46 → 04:58 |
皆さん、Mozillaという言葉よりも、最近ですとFirefoxというブラウザをご存知の方が多いかと思いますが、 |
| 04:59 → 05:10 |
最近脚光を浴びておりますウェブのブラウザーのFirefox。実を言いますと、これはもともとはクローズドな世界から出てきたものなのです。 |
| 05:11 → 05:21 |
もとはというと、歴史の話になりますし、今日ウェブを見ましたら「滝田佐登子がオープン・ソースの歴史を語る」と書いてありましたが、 |
| 05:22 → 05:26 |
語りだすと1時間2時間かかってしまうので簡単に。 |
| 05:27 → 05:30 |
Firefoxが出てくる前は、クローズドな世界で、 |
| 05:31 → 05:41 |
Netscapeという、まだ記憶に新しいかと思いますが、Internet Explorer とブラウザー戦争をしたというNetscapeが |
| 05:44 → 05:54 |
それが商業用のプロダクトでやってきましたので、クローズドな世界で開発が進められ、企業の中で色々な形を変えてきていた。 |
| 05:55 → 06:12 |
そこで色々なエンジニアの知恵と技術の形を変えて、オープン・ソース化に踏み切ったのが1998年なんですね。 |
| 06:13 → 06:23 |
大体その頃から、オープン・ソースという言葉が対外的に根付いてきたということになります。 |
| 06:24 → 06:36 |
ですから、Netscapeがオープン・ソースの火付け役の1つの企業であったということは過言ではないと思います。 |
| 06:37 → 06:40 |
その歴史を受け継いで、オープン・ソースにして、 |
| 06:40 → 06:56 |
そこから何万人というエンジニアがソースコードを見て、色々な形に変えながら、現在のFirefoxを生み出したと思うのですね。 |
| 06:58 → 07:00 |
アートの世界のオープン・ソース化についてですが、 |
| 07:01 → 07:11 |
私はアートの世界ではもうオープン・ソースだったんじゃないのかなという気がしていて、 |
| 07:13 → 07:23 |
ユーザー、モノを描いている人たち、つくっている人たちが、これからどう融合していくのかというところが、 |
| 07:25 → 07:36 |
コンピューターの世界と全く同じなのですね。Firefoxもユーザーとつくる人が一体化してできあがっている世界があります。 |
| 07:37 → 07:51 |
アートでもヒューマン・コミュニケーション、そこから色々と変化していく可能性が、面白い1つの分野として出てくるのではと思います。 |
| 07:52 → 07:57 |
今回この企画に参加させていただくことができて、私たちは本当に光栄に思っておりまして |
| 07:58 → 08:06 |
これからメディアとの融合、コンピューターとアートの世界をもっと広くつなげていくことができればと思っております。 |
| 08:07 → 08:09 |
本当に今日はどうもありがとうございました。 |
| 08:15 → 08:16 |
どうもありがとうございます。 |
| 08:18 → 08:23 |
滝田さんがおっしゃったように、ソフトウェアの世界ではもう10年くらい経って、 |
| 08:24 → 08:27 |
経済的、文化的にも定着してきた感のあるオープン・ソースという言葉ですが、 |
| 08:28 → 08:40 |
その文化的な側面であるとか芸術的な側面であるとか、徐々にそういう動きがインターネットを中心に増えてきている。 |
| 08:41 → 08:48 |
それが一部ではクリエイティブ・コモンズであり、またもっと大きく言った場合にはフリー・カルチャーのことだといえます。 |
| 08:53 → 09:02 |
私は美術館側からの考えでオープン・ソースに興味を持っていて、滝田さんがおっしゃったようにコミュニケーションの問題であると。 |
| 09:03 → 09:12 |
つまり美術館側が全てを代理的に表象し、これが今見るべきものだと一方的に押し付けるリアリティーから、 |
| 09:13 → 09:16 |
そのコミュニケーション自体をもっとオープンにできないかと。 |
| 09:17 → 09:30 |
今年6月にリニューアルしたICCのリニューアル・コンセプトは、「Art x Communication = Open!」。 |
| 09:31 → 09:41 |
オープンということを表に出してきているので、そのことについてもこうした企画を通して考えていきたいと思っています。 |
| 09:42 → 09:57 |
早速、椿さん、楠見さんたちに、発表という形で今やられていることや、お考えになられていることをお話いただきたいと思います。 |
| 10:27 → 10:39 |
まず、楠見さんから用意していただいた映像と音源を見せていただき、それに対して他の皆さんからコメントをいただきたいと思います。 |
| 10:40 → 10:47 |
その次に椿さんから最近の活動を紹介していただき、また皆さんからコメントをいただくと。 |
| 10:48 → 10:54 |
その後、今回の企画の関連展示などを遠藤さんからご紹介いただき、 |
| 10:55 → 10:59 |
最後にこのディスカッションを1つにまとめていきたいと思います。 |
| 11:00 → 11:09 |
最後の10、20分でも質疑応答の時間を設けますので、会場からも質問をお願いします。 |
| 11:10 → 11:27 |
また、スカイプで見られている方は、DIVVY/DualのスカイプIDで質問を受け付けます。いつでも送信してください。 |
| 11:30 → 11:37 |
今回の企画が色々な主体が関わっていますので、簡単に説明をさせていただきたきます。 |
| 11:38 → 11:48 |
私はICCにてHIVEというクリエイティブ・コモンズを採用しているビデオ・アーカイブをやっています。 |
| 11:49 → 11:55 |
そしてNPOGadago主宰の「東京アートビート」という、 |
| 11:56 → 12:01 |
いま徐々にユーザー数を増やしている、東京中のアートとデザインのイベントを紹介するバイリンガルのウエブサービスがありまして |
| 12:02 → 12:16 |
こことコラボレートして、何か新しい、アーティストと鑑賞者の関係を捉え直すような企画をやらないかということでうまれたのが、 |
| 12:17 → 12:19 |
このDIVVY/dualというプロジェクトです。 |
| 12:20 → 12:30 |
今日のシンポジウムはDIVVY/dualプロジェクトの一環であると同時に、ICCも主催しているイベントです。 |
| 12:31 → 12:49 |
関連展示を銀座で行ってきたのですが、その作品自体もオープン・ソース的な価値を考える上でつくったものです。 |
| 13:01 → 13:04 |
最初に楠見さんから紹介させていただきます。 |
| 13:05 → 13:11 |
「美術手帖」という雑誌をご覧になられている方も多いと思いますが、楠見さんは主に現代美術の世界だけではなくて、 |
| 13:12 → 13:24 |
サブカルチャーとかインターネットカルチャーとかという、いわば美術と文化の世界を常に行き来するような視点を持っておられます。 |
| 13:26 → 13:36 |
またミクシィで、20世紀ファンクラブという、非常にコンセプチュアルなコミュニティを立ち上げられ、 |
| 13:37 → 13:40 |
多くのアーティスト達が参加されているようですけれども。 |
| 13:41 → 13:49 |
20世紀を考える上での、現代美術とカルチャーの関係について考えておられます。 |
| 13:51 → 13:57 |
またはてなダイアリー上で「donburaco」というハンドルネームで、ブログを書かれています。 |
| 13:58 → 14:11 |
ソフトウェアではなく、コンテンツのオープン・ソース化に関わるクリエイティブ・コモンズという運動があるのですが、 |
| 14:12 → 14:18 |
それが日本の中でどういった位置づけになるのかという、非常に興味深い論考を示されています。 |
| 14:19 → 14:28 |
このエントリーでは、マンガのメッカであったトキワ荘という場所での集団のあり方に、 |
| 14:29 → 14:33 |
クリエイティブ・コモンズの本質があるのではないかとおっしゃっていました。 |
| 14:37 → 14:43 |
で、椿さんです。これは《フレッシュ・ガソリン》という、80年代後半の作品で、 |
| 14:44 → 14:55 |
最近では村上隆さんがニューヨークで企画された「リトル・ボーイ」というショーでも展示されているものです。 |
| 14:56 → 15:08 |
こちらは「国連少年」というプロジェクト。国際連合という実在する団体をある意味コンセプチュアルにハックして、 |
| 15:09 → 15:16 |
ありえない、もしくはあり得たかもしれない国連を、ファンタジックな展開でみせておられます。 |
| 15:17 → 15:27 |
これは同じ運動の中で、パリの「人間とロボット展」で行った”ウィルスと闘う”というテーマのインスタレーションですね。 |
| 15:29 → 15:39 |
こちらはRadikal Dialogue Projectという、パレスチナに実際に行かれて、立ち上げられたプロジェクトです。 |
| 15:43 → 15:45 |
最後に山形さん。 |
| 15:46 → 16:03 |
cruel.orgで非常に切れ味の鋭い論考からどうでもいいような面白いものまで多くのものを書かれていて、非常に面白いウェブサイトですね。 |
| 16:05 → 16:13 |
ご自身は翻訳家でありまして、こういった重要な本を日本で紹介されている第一線の方でもあります。 |
| 16:20 → 16:27 |
それでは、楠見さんにお持ちいただいたものを見せていただきながら、ディスカッションにはいっていきたいと思います。 |

